低血圧とは、心臓が血液を送り出す力が弱いことを言い、めまいや疲労感等の不定愁訴を感じる症状です。
一般的に、成人の場合、最高血圧が100ミリHg以下、または最小血圧が60ミリHg以下を低血圧といいます。
低血圧は病気というより体質なので、特別な治療は必要ありません。
しかし、積極的に体質を改善したい人は、それを自覚し、無理のない運動を始めるなど、自分の体質と上手に付き合っていけばよいのです。
問題は、低血圧による倦怠感、めまい、肩こり、冷え性などの症状がみられるかどうかです。
低血圧そのものというよりも、むしろ低血圧が誘因するこれらの様々な症状に悩む人が多いのです。
特に、冷え性に悩んでいる人は大変多いようです。
そもそも、血圧は心臓から離れるにしたがって、また動脈、毛細血管、静脈の順に低くなっています。
したがって、心臓から一番遠いところにある足先の静脈の血圧は、体の中で一番低くなっています。
また体温も心臓から離れるにしたがって低くなるのが普通で、たとえば、心臓から最も離れた足先の温度は約30度で、内臓とは約7度の温度差があります。
手足が冷えるのは、冷え性の典型的な症状なのです。
血圧が低ければ低いほど、温かい動脈血が末梢血管へ流れにくく、さらに、冷たい静脈血も末梢血管から心臓へ戻りにくくなり、静脈血のうっ血が起こり、冷えを生じやすく、冷え性の原因になります。
つまり低血圧であることは、冷え性の必要十分条件を備えているようなものといえるでしょう。
低血圧・冷え性共に漢方薬の服用は大変効果があると言われています。
体質、症状等によって処方される薬もそれぞれですので、症状に悩んでいる人は、一度相談してみるのも良いのではないでしょうか。